論理的思考を行うには?| ロジカルプレゼンテーション | 要約 | 2

参考資料:

ロジカル・プレゼンテーション――自分の考えを効果的に伝える戦略コンサルタントの「提案の技術」

著者:高田 貴久 

出版社:英治出版

前回の記事にて論理的とは、「話がちゃんとつながっていること。」の状態を指すとお話ししました。その中で、話をつなぐ方法は縦の論理(直列)か横の論理(並列)かの2つしかないのです。では、この縦と横が全部「ちゃんと」つながった状態、つまり、「論理的な」状態を作るにはどうすればいいのでしょうか?

この記事では「縦の論理」と「横の論理」の構築の仕方についてご説明していきます。

縦の論理を構築する

縦の論理がつながっている状態とは、「誰が見ても」AならばBが成り立っていること
相手が「本当にそうなの?」と反応する場合は、縦の論理がつながっていない。

たとえば、「他人に迷惑をかける行為はよくない」などは、おおむね良識ある人なら、「AならばB」が成立していると考えるのではないでしょうか?

もちろん、論理がつながっているか否かは見る人によって変わるものですが、「誰が見てもその通りだと思える状態」であれば、絶対に論理的だということ。そうなれば「本当にそうなの?」と相手が疑問に思うこともなく、納得させることができるのです。

とはいえ、論理的に話したり考えたりするのは、一見かんたんに見えて実はけっこう難しいですよね。「君の説明は論理的じゃないから、もっと論理的に話してくれ」といわれた経験がある方もいらっしゃるんじゃないでしょうか?

やれと言われてすぐできるくらいなら誰も苦労はしないですよね。

では、どうすれば、そのような状態が作り出せるのでしょうか?

縦の論理がつながらない原因は次の3つ

  1. 経験や思いこみで、口には出さない勝手な前提条件を頭のなかに置いている
  2. 質のちがうものを十把一絡げ(いろいろなものをひとまとめ)に議論している
  3. たまたまであるものを、必ずそうだと言っている

1.経験や思いこみで、口には出さない勝手な前提条件を頭のなかに置いている

頭のなかではAの背後にA’やA”など、いろいろな隠れた前提を想像しながら話しているというパターンである。

論理的に話を進めたいのであれば、まずは自分が話している話題の前提条件を疑うことから始めよう。

2.質のちがうものを十把一絡げ(いろいろなものをひとまとめ)に議論している

2つめのパターンとして、「異質なものの同質化」がある。単純にいえば、「ちがう話を混ぜて、いっしょに議論していないか?」ということである。

論理的に話すためには、自分の話している内容が、「ちがう話を混ぜて同じと主張していないか」を疑うことが必要になります。

特に自分の詳しくない領域で話をする場合、この危険性は高い。自分では同じと思っていても、相手から見るとぜんぜんちがうという話はよくあるので要注意でしょう。

3.たまたまであるものを、必ずそうだと言っている

自分の話している因果関係が、偶然か必然かを考えるには、自分の置いた前提から結論に至るまでに、それを妨げるどのような要因があるかを考えればよいのです。

状況を想像し、時間の流れに沿ってその経過がどうなるかを、極力否定的に考えてみましょう。

自分の話した因果関係が成り立たなくなる要因は意外に簡単に発見できるじゃないでしょうか。

それぞれの要因に対して説明がつかないかぎり、「本当にそうなの?」という疑問は払拭できません。

これら3つの原因に対処すれば、「本当にそうなの?」は封じ込められるので、是非お試しください。

横の論理を構築する

「それだけなの?」に答えるための横の論理。その横の論理がつながっている状態とは、「全体が正しく定義されていて、漏れもダブりもない」ことである。

一般的にはMECEという言葉で普及しており、耳にする機会も多いのではないだろうか?

MECEとは?

漏れもダブりもない状態

簡単な概念をイメージにした図があったので、参照させていただきました。

このように言葉のイメージは理解していただけたかと思うのですが、実際には現実世界は複雑で、さまざまな物の見方が存在するため、そもそも「言葉のレベル感」が合っていないことなどもMECEでなくなってしまうパターンとして注意が必要です。

「言葉のレベル感」をあわせるためには?

同じ次元で議論を行うためになすべきことは以下の2つです

  1. 誰の「視点」かを考える
  2. どんな場合での言葉か「切り口」を考える

1.誰の「視点」かを考える

例えば、給料日について人が思うところは、「ふところが潤うこと」であったり、「給料に対する不満」が出てくるのではないでしょうか?

ですが、それは会社員の「視点」であって、経営者の視点となった場合、売り上げや業績によっては「給与体制の見直し」や「人件費をもっと節約せねば」など考えるかもしれません。

2.どんな場合での言葉か「切り口」を考える

りんごがあるとして、そのりんごについての感じ方としては、食べることを目的とした場合と絵を描くことを目的にした場合とでは、感じ方や考え方やポイントが異なってくると思います。

 

まず大切なのは「次元のちがう話」を、言葉のレベル感をそろえて同じ平面上に移すこと。

そして、同じ平面に移ったあとに平面として「漏れ」や「ダブり」がないか検討すること。
この2つのプロセスを分けて行わなければ、複雑な話をMECEにすることはできないのだ。

言葉の次元がそろった段階で、次は「全体」を考えます。
「全体」を考えずして「漏れ」は議論できません。

自ら新しいフレームワークを作るためには、六次元で発想する

  1. 目に見える世界の三次元
  2. 目に見えない世界の三次元

「漏れ」がなくなれば、最後に「ダブり」をなくす。

※「フレームワーク」は「全体」を考えるための便利な既製ツールであるが、状況にあったものを使用することが大切なので、ツールに依存しすぎないように気をつけましょう

話が複雑な場合は、論点を考えたい事象を上のMECEの図表に重ねてダブりをチェックして見てください。

ここまでポイントを抑えることで、横の論理が完成すれば、「それだけなの?」が封じ込められます。

ピラミッド・ストラクチャーで仕上げる

縦横の論理の集大成がピラミッド・ストラクチャーである。

縦横の論理を組み合わせ、最上段にくる「主張したいこと」を表現した図です。
各段の横一列の並びは「横の論理」で構成されており、全体がきっちりカバーされているうえ、漏れもダブりもないので、「それだけなの?」と反論されることはなくなるでしょう。
また、各項目は、そこから縦方向にも展開されているため、「本当にそうなの?」と反論されることもなくなります。
このように、縦横の論理の原則をきっちりと理解したうえでピラミッド・ストラクチャーを描けば、非常に説得力のある論理が展開できます。
ピラミッド・ストラクチャーは最初からいきなり描けるものではないので、練習が必要になるかもしれませんね。


引用元:outputter

 

まとめ
論理思考力は、仮説検証力や問題解決力などすべての基礎となる、最重要スキルになります。是非、参考にしてみてください。

参考資料:

ロジカル・プレゼンテーション――自分の考えを効果的に伝える戦略コンサルタントの「提案の技術」

著者:高田 貴久 

出版社:英治出版