論理的である、論理的でないの違いとは?| ロジカルプレゼンテーション | 要約 | 1

参考資料:

ロジカル・プレゼンテーション――自分の考えを効果的に伝える戦略コンサルタントの「提案の技術」

著者:高田 貴久 

出版社:英治出版

レビュー

これまでにセミナーなどでロジカルシンキングなどについては勉強してきたつもりにはなっていまし、「論理思考」についての重要性を説いた書籍がいくつか存在しますが「ロジックツリーを作る」「MECEを作る」…など、だいたいどの書籍も書いてある内容は同じだなという印象でした。しかし、その中でも本書は外資系の戦略コンサルティング会社で務めていた著者の「戦略コンサルタントの提案の技術」として、論理思考→仮説検証→実際の生の現場で顧客にプレゼンして伝えるところまで、まさに欲しかった内容が体系的に整理され網羅し、書かれている貴重な情報だということが学べました。

相手のニーズを汲みとり、論理的にアウトプットを行う、また相手の「どの視点が抜けているのか」「どこに論理を飛躍があるのか」を学ぶこと、人に教え伝えることは若手ビジネスパーソンから中堅・経営者層、就職活動生までもが有用となるものとなるのではないでしょうか。

とにかくビジネスをうまく行かせたい、そう考えるあなたのビジネスの実務現場に活用するためのバイブルとしてご活用ください。

著者略歴 (ポストコンサル転職より)

■高田 貴久(たかだ たかひさ)
京都大学法学部卒業後、戦略コンサルティングファーム、アーサー・D・リトルにおいて プロジェクトリーダー・教育担当・採用担当に携わる。
その後、マブチモーター株式会社へ転職。社長付、兼経営企画部付・事業基盤改革推進本部、本部長補佐として、改革を推進。
ボストン・コンサルティング・グループを経て、2006年にプレセナ・ストラテジック・パートナーズを設立。
現在はトヨタ自動車、三菱商事、ソニーなどリーディングカンパニーでの人材育成を手掛けている。
その他にも、グロービス・マネジメント・スクール「クリティカルシンキング」「戦略マーケティング基礎」講師や、、現在(2013/8現在)は早稲田大学エクステンションセンターにて「問題解決」「ファクトベース思考」「企画立案」の講師も務めている。
東洋経済新報社「Think!」、プレジデント社「プレジデント」などへの寄稿も多数。著書に14版増刷のベストセラー「ロジカル・プレゼンテーション」(英治出版)などがある。

本書の要点

提案の技術

提案力がないと損をする?提案しなければならない局面は、誰にでもある。

ビジネスではもちろんのこと、日常を振り返ってみても「提案をしなければならない局面」に立たされることは非常に多と思います。

例えば、「この話し合いは今日行ったほうが良い」や、就活生であれば自分の自己PRのために「いかに自分を採用したほうがいいか」など、自分の主張を受け入れてもらえるように提案をすることってありますよね?

つまり、ほぼすべての人間が、ビジネスや学生生活、家庭生活などのあらゆるシーンで「提案しなければならない」局面に毎日のように立たされているのです。
提案力のある人は自分の思惑通りに事を進められる場合が多いですが、提案力のない人は他人に押し切られてしまい、自分の意見が通らず、結果として損をすることも少なくありません。
なので、「提案力があること」は、すべての人に必要不可欠な基本能力ということになります。

提案とは、自分が頑張って通さなければ、ふつうは通らない。

あたり前のことなのですが、実はこれを意識できている人は多くはありません。

提案が通らないことを前提に発想すれば、自分が何を努力すればよいかという視点で前向きに物事を発想するようになり、自己の能力に磨きをかける原動力となります。

同じ地域で、同じ会社で、同じビルで何年もいっしょに働いていても、「うちの社員は自己反省がない」「他人を責める悪しき風潮がある」といった悩みを持っていたとしても、それはひとえに「提案力が不足している」ことに起因しているという事実なのであると心にとめておいてください。

多くの提案は、その内容を形としてあとに残すため、紙に落とす必要がある。

何かの意思判断が行われた場合、二年も三年もたってから「どんな経緯でこの意思判断は行われたのだろうか」と、資料を読み返すことも少なくはないでしょう。
また、提案が可決され、多くのメンバーがその提案が実行されたあとで、半年後とかに「あれ?そういえば半年前になんでああ決まったんだっけ?」と経緯をメンバー全員に説明する必要が生じるケースもよくある。
口頭説明では、提案内容が形に残らないため、事情を知らない人があとでその真意を知ることが非常に難しい。

そのため、紙に落とすのは、資料作成そのもののためではなく、相手に説明するために自分の考えを上手くまとめ、うまく説明できるようになるためのコミュニケーションスキルを向上させるための最初の足がかりとなるのです。

うまく説明ができない場合は、そもそも何を説明すべきかが分かっていないことが多い。なので、きっちり考えたうえで要約し、シンプルな提案を作ることが大切になります。

提案の技術とは、適切に考え、適切に伝えるためのテクニックである。

まず適切に物事を考えること、次にそれを相手に適切に伝えることになります。
適切に物事が考えられない場合、話をきちんと相手に伝えられたとしても「言っていることは分かるけれど、それが何なの?」という反応が返ってきてしまいます。

なので、相手に自分の提案に納得してもらい提案を実現する技術

  • 適切に考える
  • 適切に伝える

この2つの技術を身に着けていきましょう!

適切に考えること、論理的とは?

「あうんの呼吸」「一を聞いて十を知る」など、言わなくても話が通じる世界は実在します。
なぜなら、自分と似たような境遇で育った人や、過去の経験を共有してきた人は思考回路や知識レベルが近いため、苦労せずに話を伝えることができるのです。
しかし、初対面の人や文化の異なる人、自分と反対の意見を持っている人などに話を伝えようとした場合はどうでしょうか?おそらく、前提がちがいすぎるので話が通じないことが多いと思います。

このことからも、ちがう前提条件を持つ「どんな相手をも」理解させ、納得させるためには、論理的に伝える必要がでてきます

論理的とは、「話がちゃんとつながっていること。」の状態を指します。では、話をつなぐ方法とは?それは、縦の論理(直列) か横の論理(並列) かのどちらかしかない。この縦と横が全部「ちゃんと」つながった状態が、「論理的な」状態なのである。

論理的でないと感じるのは?

イメージが頭に入った段階で、次は「誰かと話をしていて、その人が納得しなかった場面」を想像してみてください。
上司に報告をして怪訝な顔をされたとき。
面接で自己PRをして不思議そうな顔をされたとき。
顧客にプレゼンをして退屈そうな顔をされたとき。

なぜ、人は納得してくれないのだろうか?なぜ、人は反論するのだろうか?それは、あなたの話の「縦の論理と横の論理」が、相手の頭のなかでつながっていないからである。
だから、「今の話とさっきの話は何か関係があるのか?」とか「彼がこういう意見を述べる根拠には、何かあるのだろうか?」など、さまざまな疑念が出てくるわけだ。
そして、全体として何が言いたいのかが分からないので、反論が湧き起こるわけである。
しかし、ここで重要なことは、相手の話に人が納得しない場合の反応は二つしかない。

  • 「本当にそうなの?」
  • 「それだけなの?」

「本当にそうなの?」の原因

「本当にそうなの?」と言われた場合は、縦の論理がつながっていない、またはつながりが弱い。
つまり、因果関係が弱いということ

「それだけなの?」の原因

「それだけなの?」と言われた場合は、横の論理がつながっていない、またはつながりが弱い。
つまり、全体のとらえ方がおかしかったり、漏れやダブりがあるということ

縦の論理の理想とは

縦の論理では、「求められれば細かくできる」状態に自分を鍛えておくことが大事である。

横の論理の理想とは

横の論理では、「できるだけ広く細かい」状態が作り出せるように自分の頭を鍛えておくことが大事である。

論理的か否かは、相手が決めることである。大事なことは自分の論理を信奉しすぎてはいけないので十分気をつけましょう。

 

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ロジカル・プレゼンテーション――自分の考えを効果的に伝える戦略コンサルタントの「提案の技術」

著者:高田 貴久 

出版社:英治出版