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人に親切にすることと見返りへの期待 | GIVE & TAKE | 要約 | 1

参考資料:GIVE & TAKE

人に親切にする際に、どういう親切の仕方をすると報われるのか?というお話です。
よく

「人には親切にした方がいいよ」

「プレゼント渡す際に感謝の言葉をかけた方がいいよ」

と言われたことがあると思います。

確かにそう思いますし、心理学的に見ても「返報性」の原理があるため、人に何かを与えたときに相手から返ってくる対応(影響)には大きな変化がうまれます。

ですが、それだけでは報われる人と報われない人がでてきてしまいます。
計算して考えるなんてよくないっていう考え方の人もいるとは思いますが、
どうせやるんだったら与える人が幸せになる方法を知っておくことで、報われず、
人に何かを与える行為がいつか耐えられなくなる。
そうなる前に、与える人が幸せになる方法とそうではないやり方を是非知っておきましょう。

人には大きく3つのタイプが存在する。

まず、人には3つのタイプが存在することについてご説明します。

  1. ギバー(与える人)
  2. テイカー(受け取る人)
  3. マッチャー(バランスを考える人)

ギバーは「人へ何かを与えたい!」という思いが強い人。
テイカーは「人から何かをもらえるほうが得だ!」という思いが強い人。
マッチャーは「与えるばかりも、受け取るばかりも両方不公平だよね」とGIVE&TAKEを計算する人のことを示します。

基本的には3つのタイプともみんな他人には親切にしようと思っています。
例えば、テイカー(受け取る人)ですと、自分が与えた新設よりもより大きな権力を手に入れるために目上の方に取り入ろうとしたりします。
マッチャー(バランスを考える人)ですと、当然受け取った分のお返しをしないとという考え方をしたりします。

この中で面白いのがギバー(与える人)の考え方です。
ギバー(与える人)の考えでは与えることでネットワークを築こうとします。
そのネットワークを築くことによって長期的に見れば、自分が何かに困った際にも結果的にネットワーク内の人が集まってきてくれる可能性がうまれます。

人気な経営学者のピーター・ドラッカーも「人的資本がビジネスにおける最も重要な財産だ」と考えています。
つまり、ギバー(与える人)の最も大きな幸せとは、そのネットワークを築くこと自体にあります。

人に与えてばかりの人は自分が得しないんじゃないか?

と思う人も多いとは思いますが結論から言いますと、得しない場合も結構多いのです。

医学者やエンジニア、セールスマンなどのグループごとに分けて行なった研究によればそのグループ内の最下層には 実はギバーのタイプ人が多い傾向にあった。
例えば、エンジニアは他人の仕事ばかり請負すぎて、自分の仕事が進まなかったりとか、
医学者の場合だと頼まれた仕事を断れなくて雑務ばかりをやっており集中できていない、
セールスマンであればぎばー過ぎて自分の成果を他人に与えてしまったりと、結局周りの犠牲になっている最下層の人たちもギーバーであることが研究によりわかりました。

そういうタイプのギバーの人達は他のタイプの人達と比べると、社会的な評価も低く収入も14パーセントも低く、 詐欺に遭う可能性も2倍高く、また人に与える影響力も他のタイプに比べると22%低いことが分かっています。

それに比べて、マッチャーやテイカーは最下層のギバーの人たちと比べると売上が2.5倍も高いことがわかりました。

結局与える人の方が損をしている事実が研究結果からも明らかになっています
では人に何かを与えるということは本当に損をするのかというお話になるかと思いますが、実は同じ研究にて、最上層の人も同じくギバーであることが分かっています。

医学者の研究に最上層のギバーの人達は他のタイプの人たちと比べて成績が11パーセントも高いことがわかりました。
またセールスマンの研究によって最上層のギバーの人たちは他のタイプの人と比べて収入が平均して50%も高いことがわかりました。

ここから重要な話になってくるのは、ギバーの性質をしっかりと理解することが重要になってきます。

ギバーの重要な性質

ギバーの重要な性質の一つとして、自分の利益最大化を目的としたテイカーと比べて、ギバーの目的は、みんなの利益を最大にすることを目的にしているからです。
ここでポイントになってくるところがみんなの中に自分の利益に含まれている事が最上層のギバーの考え方になります。

つまりは、自己犠牲のギバーではなくて、全体の価値の最大化を図るギバーを目指してください。
常にチームの利益が最大となるように考えて行動をします。例えば、このメンバーにこれを与えれば自分や他の人に与えるよりも活用してくれて、チーム全体のパフォーマンスが向上するのではないかと考え、何かを与えてみるのです。
短期的な目先の損得を考えるのではなく、長期的に組織の最大化を考え、投資としての行動としてGIVEする(与える)事ができる人が、一番報われるというお話でした。

参考資料:

 GIVE & TAKE 「与える人」こそ成功する時代

著者:アダム・グラント(Adam Grant)
ペンシルベニア大学ウォートン校教授。組織心理学者。1981年生まれ。同大学史上最年少の終身教授。『フォーチュン』誌「世界でもっとも優秀な40歳以下の教授40人」、『ビジネスウィーク』誌「Favorite Professors」に選ばれるなど、受賞歴多数。
「グーグル」「IBM」「ゴールドマンサックス」などの一流企業や組織で、コンサルティングおよび講演活動も行なう。

監訳:楠木 建(クスノキ ケン)
一橋大学大学院国際企業戦略研究科(ICS)教授。経営学者。1964年東京生まれ。専門は競争とイノベーション。

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